折紙探偵団コンベンション折り図集25 勝手に表彰

折紙探偵団コンベンション折り図集25に掲載された折り図から、個人的に特に良い・面白いと思ったものに独断で適当な賞をこじつけ、勝手に表彰しようという企画です。
「折紙探偵団コンベンション折り図集に掲載された折り図から優れたものを表彰する。折り図という表現方法をより発展させるとともに、雑談等のネタとするために設けられた。審査員は約1名。」という感じ。
実は数年前から雑談のネタにしていたのですが、せっかくなのでまとめてみました。

なお、大雑把に以下のような感じでこじつけています。
基本的には作品ではなく、折り図を選考基準としています。

敢闘賞=折り図化が難しそうなものや、新しい表現方法など意欲的な折り図。
技能賞=折り図としての表現技術等が優れた折り図。
殊勲賞=これはどうしようか。表紙作品だろうか?
新人賞=今回初掲載の方から選考。
特別賞=上記に該当しない折り図や、特筆すべき折り図。

また、常連さん等の今更感のある方は、原則横綱・大関として殿堂入り扱いとさせていただく場合があります。ご了承ください。
(例:技能賞=小松英夫さんの折り図とか)
ということで。


新人賞:
ミッキーマウスプラティ/土井 源

折り図初心者とは思えないくらい、紙の重なりや立体図も手を抜かず丁寧に説明されている、とても好感のもてる折り図です。また、図の表現方法などもいろいろな折り図を見て研究されていると感じました。
今回は初掲載の方が多く悩みましたが、上記の点を基準に決定しました。ただ、選考理由を考えると本来は特別賞の方が適切かもしれません。

技能賞:
蛇/萩原 元

一般的に省略されがちな蛇腹のヒダを見事に描き切っている折り図です。紙の重なりが非常に多くなる蛇腹作品の折り図というのは、描いたことのある人にしか分からない難しさがあるのです。萩原さんは本来殿堂入り済みで三賞の対象外なのですが、折り図があまりにも面白いので今回は例外的に対象とさせていただきました。なお印刷された本で線が潰れていないことを確認してほっとしたのは秘密。

敢闘賞:
SAAB 35 Draken/南島和英

南島さんが提唱・研究する不定形用紙やグリッド系創作法を使ったとても意欲的な作品であり、描くのが大変そうな折り図でもあります。この手の技法は実際に折ってみないと分からない面白さもあると思うので、単純に作品の折り方というだけでなく、技法の解説や普及という意味でもとても意義のある折り図と言えるでしょう。

殊勲賞:
仙鶴/シャオシェン・ファン

シャオシェン・ファンさんは本年の吉野一斉基金ゲストの一人で、今回の表紙となった作品です。ぐらい折り的な微妙な角度が多い作品ですが、かなり精密に折り図化されています。何回か出てくる角度の指定が面白いですね。


以上、特に賞金等はありませんが、一方的に表彰させていただきます。
また、あなたが選ぶ三賞なども考えてみると面白いかもしれません。

余談ですが、過去の賞として雑談ネタにさせていただいたのは下記の通りです。

24回
新人賞:

タガメ/今井幸太
(説明不要の大型新人)
23回
新人賞:

ハシビロコウ/亀井浩平
(自身の代表作を折り図化・投稿)
特別賞
ジャコランタン/南 樹
(折り図のクオリティの高さと創作経緯の面白さ)